養老牛温泉(Yourouushi Spa


施設名 湯宿 だいいち
場 所 北海道中標津町字養老牛
源泉名 養老牛温泉1〜6号井の混合
泉 質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
温 度 66.7℃ pH 7.4 溶存成分総計 1,637mg/kg

(Na 360mg, Ca 125mg, Cl 446mg, SO4 428mg, HCO3 96mg)

お湯の様子 無色透明,無味,うっすら温泉臭,熱め,かけ流し
料 金 600円 営業時間 12:00〜15:00

 北海道では比較的有名な「秘湯を守る会」の宿である湯宿だいいちに立ち寄った。元々は大一ホテルと呼ばれていたものを和風の小洒落たお宿に改装したらしい。この日は連休の中日ということもあり,たくさんの日帰り客で賑わっていた。
(脱衣所のカゴ利用数を見ただけでも入浴客は30〜40人はいた)

 浴室に入ると中央に瓶のかけ湯がある。かけ湯にしてはかなり熱めのお湯だ。すぐ横に2つ浴槽が並び,浴室全体が木造で落ち着いた雰囲気を醸し出していた。天窓から差し込む光が浴槽に注ぎ込み,浴槽の一部を青白く照らしていた。たくさんの人でごった返していて,洗い場で洗ったボディソープの香りが漂っていて…,肝心のお湯の感覚がうまくつかめませんでした。
 外へ出て露天風呂へ向かう。外へ出てすぐの場所にまずは広めの露天風呂が1つあり,3人程度が先客として浸かっていた。湯口の香りを嗅いでみるとうっすら温泉臭が香る。口に含んだ感じはまったりしたような微々塩味といったところか。やや熱めでぴりっとする浴感があり,ここはここで楽しめた。その下の河原沿いに混浴露天風呂があったが,敬遠しパス。下流側に渓流露天風呂があったが,飽和状態なのでパス。渓流露天風呂の上に,丸太くりぬき浴槽(1人サイズ寝湯)と,丸太くりぬき浴槽(2人サイズ円形)があり,どちらも1度入浴してみたが,お湯が鈍り気味なのですぐにそこを後にした。内湯に戻ると,奇跡的に浴槽内にだれもおらず,独占入浴できた。友人はこれは芒硝臭のような気がする,と語っていたが,そういわれればそのような気がするが,自分には芒硝臭というより重曹系の温泉臭のように感じた。(後から成分表を見ると,青森県の蔦温泉のようにどの成分もまんべんなく入っているバランス型のMT泉だとわかった。)
 お湯自体は理屈抜きに良い。雰囲気も良い。ただ,たくさんの人の利用でゆったりと落ち着いて湯浴みできないのがちょっと残念だ。やはりこういう旅館には立ち寄りではなく,宿泊でじっくり浸かるのが良いのだろう。

H20/7/20


  
木造の雰囲気抜群内湯。手前が浅めで熱め,奥が広めで適温。日が差し込んで幻想的な雰囲気を醸し出す。   湯口は巣箱のようなポストのような湯口。。  

  
 川沿いに設けられた露天風呂その1。広めですが人がひっきりなしに訪れます。    川沿いの渓流露天の上にあるくりぬき風呂その1。   こちらは縦にくりぬいた形その2。