豊富温泉(Toyotomi Spa)


施設名 豊富温泉ふれあいセンター
住 所 天塩郡豊富町字上サロベツ
源泉名 温泉タンク(混合泉)
泉 質 含よう素-ナトリウムー塩化物泉
溶存成分総計 13,330mg/kg
水素イオンpH 7.5
湯 温 34.2℃
お湯の様子 淡褐色濁り、薄塩味、強アブラ臭、つるつる、かけ流し
料 金 510円
営業時間 8:30-21:00
毎週火曜日、隔週木曜日定休
   

 北海道の宗谷支庁エリアにある「アブラ臭」の聖地。湯面に油膜が浮き、アブラ臭がぷんぷん香ると聞いて、いつか行ってみたいと思っていた。休みが取れたので、思い切ってここに入るためだけに旅程を決めて訪れてみた。
 豊富温泉の歴史は大正時代にまで遡る。石油採掘のために掘削していたところ、天然ガスとともに湧出した温泉が始まりで、現在は
 入浴券を購入し、奥へ向かうと「湯治浴室」と「一般浴室」の2種類がある。湯治浴室前には、「湯治浴室用の脱衣かご」が置いてあり、それは湯治浴室だけで利用する仕組みになっている。確かに一般浴室には脱衣かごが置かれていなかった。まずは、「一般浴室」を利用した。
<一般浴室>
 入って左側に洗い場があり、右側に細長い加温された主浴槽がある。温泉成分の跡がはっきり残る床の上を、お湯が溢れて流れているのがわかる。茶褐色薄濁りのお湯からはぷんぷんアブラ臭が香っている。青森県板柳町のあすなろ温泉並みのアブラ臭だ。湯口周辺の湯面をよく見てみると、油膜がうっすら見える。

 寝湯の横にジャグジーのようになっている場所があり、そこで攪拌しているためにアブラ臭が高まっている。湯温は40℃程度で、体がしっかり温まる。お湯に浸かっていると、油成分の影響なのかわからないが、つるつるする。そのつるつるは湯から上がってからしばらく続く。

<湯治浴室>
 手前にある湯治浴室は、1回で1時間までと時間縛りがあり、湯治で訪れている人たちがゆっくり加療できるように温めに設定されている。大きめの浴槽は40℃程度で適温、油膜もはっきり見えるし、アブラ臭も爆発的に香る。一般浴室よりもアブラ臭パワーを感じることができる.小さめの浴槽はほぼ源泉の温度に近い浴槽で、ひっきりなしに人が出入りしている。イモ洗いの様になりたくなかったので、ほとんどの時間を主浴槽で過ごした。ここの浴室はとても気持ちいい。肌にぬめりつくようなつるつる感もたまらなくよい.

 静かにのんびり過ごすには、だんぜん湯治浴室が良いと思う。間違えて先にこちらの浴室に入ってしまうと、一般浴室に行きたくなくなるので、両方入る場合は順番に気を付けるようにしてほしい。
2025/7/27