十勝岳温泉(Mt. Tokachidake Spa


施設名 湯元 凌雲閣
場 所 北海道上富良野町上川南部森林管理所林班
源泉名 十勝岳温泉(凌雲閣1号井)
泉 質 酸性-含鉄(2)-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩泉
温 度 36.7℃ pH 2.4 溶存成分総計 1,631mg/kg

(Ca 95.7mg, Al 48.7mg, SO4 893mg)

お湯の様子 無色透明,すっぱい,無臭,ぬるめ,かけ流し
源泉名 十勝岳温泉(凌雲閣2号井)
泉 質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
温 度 53.0℃ pH 6.2 溶存成分総計 2,222mg/kg

(Ca 265.7mg, Na 143.4mg, SO4 943.2mg, Fe(1)10.8mg, Fe(2)6.6mg)

お湯の様子 オレンジ色濁り,金気臭,微粉味,熱め,かけ流し
料 金 800円 営業時間

 北海道の中央に位置する活火山である十勝岳の登山口にあたる十勝岳温泉についに行くことができた。三軒ほどある旅館のうち一番奥に位置するのがこの凌雲閣だ。ここは以前から十勝岳中腹にあるガレに雨水が注がれることによって自噴するお湯を沸かして利用していたのだが、最近は新たに掘削した別源泉のほうをメインに使うようになったのだそうだ。

 浴室に入ると、手前から打たせ湯とジャグジー、巨大な岩を配置した2つの浴槽が並び、外に露天風呂もある。ジャグジーと小さい方の浴槽は昔ながらの緑礬泉が源泉温度35℃そのままで注がれており、温めになっている。広い方の浴槽と露天風呂は新源泉が注がれており、金気臭がするオレンジ色の濁り湯で、こちらは熱めのセッティングだ。2つの源泉を楽しめるというのもうれしいが、何よりも緑礬泉のほうを源泉100%のままでかけ流しているのがうれしい。緑礬泉のほうは無色透明、無臭のくせの無いお湯で、口に含むと酸味を感じるお湯だ。長時間浸かっていても疲れないお湯で、夏にはとても気持ちがよい。新源泉はオレンジ色の湯花が底に沈殿しているものを撹拌するとあっという間にお湯全体が鮮やかなオレンジ色に染まっていく。ビリリと熱めのお湯で肌に差し込んでくる感じがするお湯だが、湯上がりは肌がサラサラする。このお湯が注がれた露天風呂はとても美しく、遙か遠くに十勝岳を臨みながらお湯に浸かるのもまた心地よい。ついついうっとりしてしまうよいお湯だ。入浴料が高いことと、町から遠く標高が高いことから毎日通ったりするのは不可能だが、宿泊などで利用すると満足度が高いのではないだろうか。ここはぜひ宿泊で利用することをおすすめします。

H20/7/19


  
こちらが昔ながらの1号井。ぬるめで非常に気持ちよい緑礬泉。   攪拌前はうっすらオレンジ。人が入るとあっという間にオレンジ色に変わります。

  
露天風呂は2号井。美しいオレンジ色が非常に映えます。   湯口は2カ所。そのうちの一つ。   遠くに臨むは十勝岳。この中腹に緑礬泉の水脈がある。