濁川温泉(Nigorikawa Spa)
施設名 | 新栄館 |
住 所 | 茅部郡森町字濁川 |
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源泉名 | - |
泉 質 | 含硼酸含土類・食塩泉 |
溶存成分総計 | - |
水素イオンpH | - |
湯 温 | 67℃ |
お湯の様子 | 薄黄色透明、土類味+石膏味、微アブラ臭+土類臭、熱め、かけ流し |
料 金 | 400円 |
営業時間 | 8:00-20:00 |
森町 濁川温泉にある「温泉ファンにとって有名な温泉旅館」。今回はゴールデンウィーク中にもかかわらず通常設定料金(1泊2食8000円)で宿泊できた。昔ながらの建物(明治館、大正館)と新館からなっており、男湯は明治館に、女湯は新館にある。宿泊は現在新館のみで行われており、明治館と大正館は使われていない。
宿について早々近所の旅館の湯めぐりに出かけたため、新栄館のお湯はその日の深夜と次の日の朝に味わった。深夜浴室へ向かうと、ミシミシ言う木の階段を下った先に浴室があった。
脱衣所は以前まで混浴だった名残から、仕切り板が設置してある。カラカラと音を立てる横引きの扉を開くとそこには3つのコンクリート浴槽が横たわっていた。一番手前にある正方形の浴槽は温度も適温で42度。右奥がやや熱め。さらに奥がぬるめの40度だった。 どの浴槽にも源泉湯だまりからコンクリートの樋を通って浴槽まで注がれており、その樋を布でふさぐことによって注がせる湯量を調整知る仕組みになっている。土臭い微アブラ臭が香るお湯はやわらかめで、肌にしっとりと絡みついてくるような感じがする。浴室内にある蛍光灯が照らす浴室はまさしく田舎の湯治場といった雰囲気を醸し出している。しばらく浴槽でボーっと過ごしていた。
気を取り直し、メイン浴槽に浸かってみる。お湯の色は黄褐色透明で、うっすら濁りを呈している。夜にはあまり感じられなかった土類臭がはっきりと香ってくるのがうれしい。朝の光に包まれた浴室は入浴時の気分まで明るくしてくれる。湯だまりの横にある井戸水が出っぱなしになっているバケツから溢れる音が響く浴室内で、物音一つ立てずに注がれかけ流されていく源泉。
昔ながらの造りの鄙びた湯小屋に香り豊かな源泉。すばらしいです。早朝とチェックアウト前と2回ほどこのお湯を味わいにきてしまいました。チェックアウトして帰るのがもったいないような、そんな素敵なお湯でした。入れば入るほどこのお湯の虜になっていくようです。
こちら夕食。いかめしを中心に毛ガニが1パイつきます。十分満足のいく素晴らしい料理だった。朝食もシンプルで良かった。 日帰りではこのお湯の本当の良さは味わえないような気がします。宿泊してじっくり何度も何度もこのお湯に浸かりにくることでこのお湯の良さが出てくるように思えます。料理も最高級なのでぜひここは宿泊で利用してほしい旅館です。 2008/5/4泊 宿泊したのは15年前のこと。実に久しぶりに濁川温泉へ行ってみた。当然気になるお宿は新栄館。 ![]() 10年後はもうこの浴室に出逢えないかと思っていたのだが、しっかり健在だった。相変わらずお金を勝手にお盆に置いていく方式だ。 ![]() ![]() いつまでもこの文化遺産的な湯小屋が続いてほしいと思った。 |
2025/7/30 |