濁川温泉(Nigorikawa Spa


施設名 元湯神泉館 にこりの湯
場 所 北海道茅部郡森町字濁川
源泉名 濁川温泉(神泉館6号7号混合泉)
泉 質 ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物泉
温 度 49.4℃ pH 6.7 溶存成分総計 2,754mg/kg
(Na 392mg, Mg 84mg, Ca 93mg, HCO3 1274mg, Cl 333mg)
お湯の様子 薄茶色白濁、炭酸味、モール系アブラ臭、梅茶湯花あり、熱め、かけ流し
料 金 500円 営業時間 10:00〜22:00 第3水曜休

 国道5号線から道道778号へ曲がり、そのまま進んでいった先にある濁川温泉の入り口にある日帰り入浴施設。もともとは濁川温泉内で一番歴史がある温泉旅館「元湯神泉館」だったのだが、諸事情から旅籠をとりやめ、手前に日帰り入浴施設を作ってそちらのみを営業している。

 広い駐車場に公民館風の大きな建物があり、奥に昔ながらの旅館跡の建物が潜む。手前の入り口から入ると、ロビーや休憩所があり、湯上がり後にくつろぐ湯浴み客でごった返していた。
 さて浴室へ入ってみると…。不思議な曲線を描いた浴槽が3つに仕切られ、手前から低温、中温、高温の浴槽に仕切られている。お湯は高温の浴槽に注がれ、少しずつかけ流されたお湯が低温浴槽方向に溢れていきかけ流される仕組みになっている。高温浴槽は47度超、中温浴槽が44度、低温浴槽は41度だった。高温浴槽はびりっとした浴感があり、うっすら濁りを呈した炭酸泉が注がれている。湯気と熱気でモワモワしていたためあまり香りや浴感を味わえなかったため、早々に露天風呂へ避難した。露天風呂は湯気がない分だけお湯をよく味わうことができた。無色透明の源泉は浴槽に注がれてからうっすら茶濁し、ふんわりとモール臭(臭素臭?)を漂わせている。湯の中をかき回してみると赤褐色の梅茶湯花が舞っている。深い浴槽に体全体を沈めて、新鮮なお湯を思う存分満喫できた。濁川温泉の他のお湯とは明らかに浴感が違っている。浴槽の縁やかけ流されている床面は真っ赤に染まり金気成分がたくさん含まれていることがよくわかる。口に含んでみると実際に金気系の炭酸味がするのだが、香りは金気臭でなくモール系臭素っぽいアブラ臭がするのだ。実に不思議な気分になりながら、何度も浸かっては夕方の涼しい風にあたって体の火照りを落とした。日帰り施設として人気が高く、たくさんの入浴客が訪れて落ち着いて湯浴みとは行かないが、濁川へ来た際はこのお湯は外せないお湯になるだろう。

H20/5/4


  
3つに仕切られた浴槽。こちらから見て右側が熱湯。   左側がぬるめの湯。デッキチェアで汗を出す客。    熱湯に注がせている源泉100%の湯口。

 
湯花は茶色の梅茶湯花。ふわふわ舞っている。    露天風呂湯口。深めで気持ちよい。