盃温泉(Sakazuki Spa)


施設名 茂岩温泉ホテル
住 所 古宇郡泊村大字興志内村字茂岩
源泉名 盃温泉
泉 質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
溶存成分総計 1,459mg/kg
水素イオンpH 8.3
湯 温 46.9℃
お湯の様子 無色透明、無味、弱石膏臭、ビリビリ感、かけ流し
料 金 600円
営業時間 15:00-19:00
   

 以前積丹半島ルートを回った時に、国道229号線沿いにあった「盃温泉湯元潮香荘」に立ち寄ったことがあったが、その手前の盃温泉キャンプ場の横に古びた旧旅館の浴場があると知り、今回立ち寄ってみた。なお、受付終了時刻が18:30なので、実質3時間半の営業受付時間しかない。この日はこの営業時間に合わせるようにルートを組み、無事に16:30に入浴することができた。

 

 浴室に入ると主浴槽が1つあるだけのシンプルなつくりで、シャワー付きカランも並んでいる。水色タイルに美しいMT泉が注がれ、床にキラキラと溢れ出しているのが見える。ふんわり香る石膏臭から、きっと管理人好みのMT泉なんだと察することができた。

 43℃程度に感じる湯温はそれ以上に肌に差し込むビリビリ感がある。湯面から石膏臭と温泉臭が混じったような落ち着いた良い香りがする。何よりお湯の色が透き通っていて美しい。久しぶりにビリビリMT泉に出会えてうれしく思えた。湯口は浴槽内にあり、うっかり手を当ててしまうとアチチなお湯に驚かされる。このお湯もいいなあ。後で分析表を確認してみると溶存成分全体の6割以上が硫酸塩イオンだった。これは、芒硝系MT泉の名湯(鶯宿、山形赤倉など)に共通な「湯上がりがサラリ」のサマースパだ。北海道の積丹半島でこんな素敵なMT泉に出会えたことがとてもうれしい。

 いつ廃業してもおかしくない年季の入った建物だが、このお湯遣いを大切に、いつまでも営業してほしいと思った。
2025/7/28