見市温泉(Ken-ichi Spa)


施設名 見市温泉旅館
住 所 二海郡八雲町熊石大谷町
 
源泉名 1号井戸と2号井戸の混同井
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
溶存成分総計 5,106mg/kg
水素イオンpH 6.4
湯 温 59.8℃
お湯の様子 茶褐色濁り、塩味、微金気臭+温泉臭、熱め、かけ流し
料 金 500円
営業時間 9:00-22:00
   

 八雲町旧熊石町の国道229号線から、旧八雲町方面へ国道277号線へ入り、数キロ進んだ山中にある1軒宿の温泉旅館。湯治、旅籠、日帰りとどのスタイルにもしっかり対応してくれる宿。今回は素泊まりで利用させてもらった。

 内湯は広めの浴槽が1つだけあるシンプルなもので、溢れ出した温泉がそのまま床面にこびりついているのが見える。見ただけで成分の濃さがわかるお湯だ。茶褐色濁りのお湯は熱めで、この日の夜は43℃程度だった。口に含むと塩味がしっかり感じられるお湯で、入浴感が高い。この熱いお湯と格闘する前に、アブとの戦いがあった。浴室内はアブがブンブン飛んでいて、天井や壁にくっついて休んでいる奴らも混ぜると推定で30匹程度はいた。脱衣所にあったキンチョールを持参し、近づいてきては噴射!見つけては噴射!お湯を体にかけて熱湯にドブンと入り、アブの様子を伺い、また噴射!
 倒しても倒してもアブが減らないのは、湯気抜きの天井から次々入ってくるからだ。とりあえず自分に害が無い所まで退治して、ゆっくりお湯につかった。戦いを終えた後のお湯は気持ち良い。

 露天風呂は予想通りアブの巣窟になっていたのでパスした。さすがにまたアブと決戦する元気は無かった。

 次の日の朝、浴室に行ってみるとあれだけたくさん存在してたアブがほとんどいなくなっていた。それだけでなく、何と、露天風呂にもほとんどアブがいなかった。「早朝露天風呂サイコー!」と、思い切り露天風呂を満喫した。すぐ横に流れている見市川の清流の音が聞こえ、緑あふれる自然を体感できる素敵な露天風呂だ。ゆっくり入ろうと思ったが、時間が経つにつれやはり数匹の奴らが邪魔をしてきた。そそくさと内湯に戻り、もう一度この内湯のお湯をじっくり楽しんだ。

 函館から動くにも、小樽から動くにもちょうどよい距離で、檜山地方観光の拠点にはベストポジションの旅館だと思った。
2024/8/7泊