貝取澗温泉(Kaitorima Spa)


施設名 国民宿舎 あわび山荘
住 所 せたな町大成区貝取澗
源泉名 3・4・5号井の混合
泉 質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
溶存成分総計 1,436mg/kg
水素イオンpH 6.6
湯 温 65.6℃
お湯の様子 茶褐色濁り、薄塩味、適温、かけ流し
料 金 450円
営業時間 9:00-21:00
   

 国道229号線、道の駅てっくいランド大成から南へ数キロ下った谷あいの場所に貝取澗という集落があり、その奥にある国民宿舎兼公営温泉浴場。貝取澗は「かいとりま」と読み、アイヌ語の「カイェ・ウトゥル」(折岩の間)に由来しているのだという。あわび山荘の「あわび」は地名の貝に由来しているわけではないらしい。



 浴室には、大きな石組みの大浴槽が1つあり、茶褐色のお湯が張られてかけ流されている。成分の濃さから、オーバーフローしている床面が千枚田のようになっている。茶褐色のお湯は浴感が高く、やや熱めのお湯が体にしっかりからみついてくる。浴槽の縁を伝って歩いた(浴槽内を通る方が一般的だが)奥に、露天風呂の入り口がある。



 露天風呂は景色が良く、湯温もちょうど良いので長湯できそうだ。アブさえいなければ1時間近くいたかもしれない

 そして一番最後に気になったのがこのかけ湯のように設置されている水だ。この水、温度が約30℃で、どう考えても別源泉の温泉だと思われる。津軽地区に標準の温泉分析を申請していない地下水(厳密には温泉だが地下水として申請)の可能性が高い。温めで上がり湯としてとても優秀で、ぜひこの水だけで1つ浴槽を作ってほしいと思った。
 安価で宿泊できて、料理も素晴らしい(らしい)国民宿舎なので、何かの機会に宿泊で利用してみたい。
2025/7/29