肘折温泉(Hijiori Spa   


施設名 斉藤旅館
場 所 山形県大蔵村南山
源泉名 肘折温泉組合3/4号泉 ※分析表示は3号泉
泉 質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(含重曹−食塩泉)
温 度 75.6℃ pH 6.8 溶存成分総計 3,064mg/kg
お湯の様子 薄鶯微濁色,適温,金気臭+石膏臭,炭酸味,かけ流し
料 金 営業時間

 肘折温泉 の入り口付近にある温泉湯治旅館。すごく細い道で看板が表にないためついつい素通りしてしまうことが多い。雨に濡れた体を温めようと日帰り入浴をお願いしたところ,快く引き受けてくれ,しかも「うちは料金はとらないから」と湯銭まで断られてしまった。申し訳ないという気持ちと感謝の気持ちが入り交じりながらお湯を味わわせてもらった。

 男女別の内湯はコンクリート造りで共同浴場チックな感じの造りになっている。石を合わせた湯口からトポトポと肘折の共同源泉が注がれかけ流している。うっすら鶯色に濁った透明なお湯はちょうど良い湯温に調整されていて,浴室全体に金気臭が香っている。同じ日に別の旅館では濁り,こちらでは透明とお湯はいつも違った顔を見せるから面白い。透明な肘折のお湯も素敵だ。透き通った湯面に映る窓の明かりがとてもきれいでついついうっとりしてしまう。このお湯がとても気に入ってしまい結局30分ほどゆっくり湯浴みしてしまった。ただお湯に浸かりそして休むだけ。こんなのんびりした湯浴みが本来の湯治の姿なんだろうなと思う。肘折温泉はこんな本来の湯治の姿を思い起こさせてくれる本当に素敵な温泉街だ。いつか本気で湯治をしてみたい。

H20/8/14


  
共同浴場チックなコンクリート浴槽が一つあるだけ。    湯口は飛び出た一枚岩から注がせる。    かけ流しスポットに映る窓の光。美しいです。