肘折温泉(Hijiori Spa   


施設名 つたや肘折ホテル
場 所 山形県大蔵村南山
源泉名 組合3号・4号源泉
泉 質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(含重曹−食塩泉)
温 度 87.5℃ pH 7.4 溶存成分総計 4,016mg/kg
お湯の様子 薄茶褐色やや濁り,金気臭+温泉臭,炭酸味,加水あり,熱め,かけ流し
料 金 300円 営業時間 13:00位〜20:00

 肘折温泉街メインストリートの裏側,銅山川沿いにある肘折温泉街で唯一ホテルを自称する旅館。メインストリートのつたや金兵衛と連絡通路で繋がっており,どちらの風呂も利用できるようになっている。今回は正規のルート(銅山川側)から日帰り入浴で利用させていただいた。

 入り口から入って右奥へ進むと男女別内湯「聖」がある。そちらには組合3号4号混合泉が利用されているという但し書きがあった。早速「聖」浴室を利用してみた。薄暗い雰囲気の風情がある浴室で,L字に折れ曲がった主浴槽と,手前に温めの寝湯浴槽がある。洗い場の片隅には石造りの休み場まで用意してあった。主浴槽の奥には日本庭園のような小さな空間があり,和の雰囲気を醸し出している。さてお湯だが,主浴槽のほうは肘折温泉らしいうす茶褐色やや濁りのお湯で,金気臭と温泉臭が混じったような独特の香りが漂う。ビリッと熱めの設定になっており,冷えた体を一気に温めることができた。ここの湯口,まるで湯殿山のご神体のような形をしており,一旦その湯だまりに貯めてから注がせる方式になっている。L字に折れ曲がった部分は実は寝湯になっていて,手前の寝湯が温すぎる人が利用できるようになっているのだ。「この浴室でどうぞゆったりしていって下さい」という宿のサービスが隅々まで感じられる親切な浴室だった。実際自分も温めの寝湯に横たわり気がつけば30分ほどぼんやりしていた。時間が止まったような,そんな素敵な浴室なので,宿泊などでじっくり利用するにはとても良いと思う。

H20/12/29


  
こぢんまりした浴室は2階にある。細長い浴槽にかけ流し。   湯口は石組みのものから注がせる。   かけ流しスポットにあふれ出すお湯。贅沢です。