東根温泉(Higashine Spa)   


施設名 長岡旅館
場 所 山形県東根市温泉町1丁目
源泉名 東根温泉組合15号源泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉(食塩泉)
温 度 51.6℃ pH 8.2 溶存成分総計 1,929mg/kg
(Cl 349mg SO4 187mg HCO3 145mg)
お湯の様子 茶褐色透明,あつめ,硫黄臭,かけ流し,湯花が大量に舞う
料 金 日帰り不可 営業時間 基本的に日帰り入浴のみは不可。閑散期のみ受け付ける

平成23年現在、温泉組合から旅館名が消えました。いつ見ても営業していません。好きだっただけに…


 東根温泉大通りを真っ直ぐ甑岳方向へ向かい,信号の十字路をさらに進んだ先にある昔ながらの旅館。旅館名は長岡旅館となっているが,埋もれかかっている入口横の木製の看板には「温泉旅館長岡屋」とある。

 基本的に湯巡り手形のみの受付で日帰り入浴はやっていないとのことだったが,今回は手形が終了したと言うこともあり,快く日帰りを受け付けてくれた。宿泊客が少ないときは受け付けるとのこと。男女別の内湯が1つずつある。
 浴室に入ると,台形の浴槽があり,そこに横の小さな源泉槽から浸透式で静かに熱いお湯が注がれ,かけ流されている。源泉槽を見ると茶褐色白濁になっており,成分が層をなしているのがよくわかる。浴槽の底には白い湯花が舞い,成分の濃さを物語る。源泉槽のにおいはしっかり硫黄臭がする。味はまったりした弱塩味,かすかに石膏臭もする。公衆浴場いしの湯の源泉管理と同じように,湯花を生かしたままの浴槽がとても心地よい。しかも加水無しという状況がまたまた良い。脱衣所には古いながらも,ドライヤーがある。湯上がりに廊下を歩いて玄関に戻る途中に,氷水を自由に飲めるスペースがあり,お客に対する配慮を忘れていないところも良い。ここはオススメです。

H17/12/3


  
台形の浴槽。茶褐色の湯が静かにかけ流し。   源泉槽はしっかり濁り。硫黄臭がある。     浴槽内に舞う,消しゴム状(タマゴスープ)湯花。


氷水のサービスがなかなか心をくすぐる。