東根温泉(Higashine Spa)   


施設名 旅館 小関館
場 所 山形県東根市温泉町1丁目
源泉名 東根温泉組合12号源泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉(食塩泉)
温 度 62.2℃ pH 7.9 溶存成分総計 1,199mg/kg
(Na 171mg, Cl 441mg, SO4 203mg, HS 2.4mg, H2S 0.2mg)
お湯の様子 茶褐色透明,微アブラ臭,かけ流し,適温,茶褐色湯花
料 金 2000円 営業時間 要相談(基本的に日帰りを受け付けない)

 東根温泉街の真ん中当たりにある。オオタ湯の向かいにある老舗旅館で,宿泊客を大切にするために日帰り入浴をほとんど断っている。たとえ東根温泉湯めぐり湯札「湯めぐり季」を持参しても断られることが多い。この旅館は浴室が小さいことと,宿泊客以外の客が館内をうろつくのを極力避けたいという理由から断っているということである。今まで2度ほど断られたことがあったが,この度運良く入浴することができた。

 浴室は男女別の内湯が1つずつで,やや小振りな浴槽に茶褐色透明なお湯が静かに注がれかけ流されている。浴槽からオーバーフローはしていないが,手前浴槽縁にかけ流しポイントがあり,そこからさりげなくかけ流されている。お湯の投入量が少なく,加水を極力避けて注がせていることがよくわかる。湯の中には細かい茶褐色湯花が舞い,湯口周辺では芳醇なアブラ臭が香る。東根特有の硫黄臭はそんなにしない。ここはとても気持ち良いです。もしも日帰りをオープンにしてこの浴槽にたくさんの人たちが押し寄せるようになるとせっかく少しずつ注がせているお湯が一気に溢れて少なくなるし,宿泊客のためのお湯の鮮度が悪くなってしまう。宿が日帰りを渋るのもなるほどと感じてしまう。
 ここの旅館の日帰り入浴の設定は部屋付き1日2000円という設定しかないので,4月〜11月まで実施している湯めぐり季を利用するのが一番良いだろう。ぜひ根気強く良いタイミングを狙って日帰り利用してほしい。

H18/11/25 


  
小さめの浴室に小さめ浴槽。湯口はアブラ臭を感知できます。湯口の上にある灯籠もナイス。   湯札を利用すると日帰りが可能になるかもしれない?