東根温泉(Higashine Spa)   


施設名 旅館 東根荘
場 所 山形県東根市温泉町1丁目
源泉名 東根温泉組合15号源泉
泉 質 ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(含芒硝-食塩泉)
温 度 67.9℃ pH 8.2 溶存成分総計 1,028mg/kg
(Cl 349mg SO4 187mg HCO3 145mg)
お湯の様子 茶褐色透明,弱鉱物臭,かけ流し,茶褐色湯花
料 金 300円 営業時間 昼〜16:00

 東根温泉の外れに位置する旅館ですぐ裏手には「公衆浴場いしの湯」がある。ひっそりとした感じで一見営業していないかのように見えるが、しっかり営業している。本館の脇には離れが新しく建てられ、癒しの宿として存在感を示している。泊まり客が少ない時など短い時間ではあるが日帰り入浴も受け付けてくれる。

 入り口から入って右奥へ進むと小さな男女別内湯がある。男性浴室に掲げられた成分表は11号源泉。女性浴室に掲げられた成分表は9号源泉。そして廊下にある一番新しい成分表は15号源泉となっている。1丁目周辺の旅館や公衆浴場がみな15号源泉を利用しているため、おそらくこの15号源泉が正式な分析表と思われる。
 さて、いよいよ温泉のレポなのだが…、浴室内をのぞいてみて思わず感動してしまった。右奥に内湯浴槽が1つあるのみ、シャワーがない昔ながらのカランが数個並ぶだけのシンプルな造りなのだ。これぞまさしく正統な湯治旅館の浴室といった感じだ。よけいな物は何一つ無い。それでいて熱い源泉を水で薄めず少しずつ少しずつ注がせてかけ流しているのだ。狭い浴室にほんわかと漂うアブラ臭に近い鉱物臭が鼻をくすぐってくる。小さな浴槽は3人サイズで、浴槽全体から茶褐色透明の東根らしいお湯が少しずつあふれ出している。湯温はベストな状況に保たれていて、熱すぎず温すぎずといった絶妙な温度だ。お湯に浸かって湯面ぎりぎりまで顔を沈めるとほんのりアブラ臭も香ってくる。浸かっては洗い場でトドになり、また浸かってはトドになることを繰り返してこのお湯を満喫した。東根温泉の旅館の浴槽では近所の「たかはし」に次いで小さい浴槽と思われる。湯使いも良くここはとても オススメです。

H20/4/26 


  
小さい浴槽にちょろちょろお湯が注がれ全方向にかけ流し。   湯口から源泉100%でさましながら注がせる。   このかけ流しの様子が見えますか?美しい。