温泉(Dai Spa    


施設名 雀の湯 福寿館
場 所 岩手県花巻市湯本字台
<右側浴室>
源泉名 台温泉(新雀の湯)
泉 質 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
温 度 52.9℃ pH 8.5 溶存成分総計 677mg/kg
お湯の様子 無色透明,甘み,弱硫黄臭,やわらかめ,かけ流し
<左側浴室>      
源泉名 台温泉(2号泉)
泉 質 単純硫黄泉
温 度 93.5℃ pH 8.4 溶存成分総計 855mg/kg (H2S 0.1mg)
お湯の様子 無色透明,まったりした味,硫黄臭,かけ流し,熱め
料 金 350円 営業時間 9:00〜20:00

 花巻温泉の奥,歴史ある台温泉の中でも奥にある100年もの歴史をもつ自炊旅館。共同源泉の台温泉2号源泉と独自源泉の新雀の湯源泉をもつ。

 玄関から入り,真っ直ぐ進んだ突き当たりの右に浴室がある。昔ながらの浴室が1つ(左側で通常は男湯)と,付け足した浴室が1つ(右側で通常は女湯)ある。もともとの浴室は台温泉2号泉が注がれ,硫黄臭が強い。コンクリートを水色にペイントした昔ながらの造りで,狭い浴室。お湯は共同源泉だが,けっこう硫黄臭が濃い。新しい浴室は屋根と壁の間に開放感があり,吹き抜けている感じで,やや広い。源泉槽からじわじわと注ぎ込む東根温泉方式(と勝手に名付けているが)でお湯が注がれている。このお湯は旅館自慢の自家源泉で,甘みをもったまったりしたお湯。敷地内に自噴している。こちらのお湯は共同源泉よりも温いので,加水率が低い。この自家源泉にゆっくり浸かって時がたつのを忘れてしまうほどボーっとしてみたいものである。ここはおすすめです。

H17/8/1

  
左側浴室は台温泉の共同源泉。  右側浴室。やわらかめな甘みを呈したお湯。こちらが好み   源泉を一度小さな升で冷ましています。


 地元の天気があまりにも悪くヤマセによる影響で寒かったため,高速1000円の恩恵を被り,晴れ間の見えた岩手内陸部まで南下してきました。気分が台温泉だったので久しぶりに雀の湯へ訪れてみました。実に4年ぶりの再訪です。

 久しぶりに訪れてみて気づいた変更点は,料金が350円に値上げされていたことと,男女とも浴室がリニューアルされたことです。お湯遣いは今までと同様に,左側が台温泉の共同源泉。右側が雀の湯源泉が使われています。今回も右側浴室を堪能しました。相変わらずやわらかい包み込むようなやさしいお湯がトプトプと注がれ,かけ流されていました。ここのお湯の素晴らしい点は湯温でしょう。台温泉の源泉自体が高温泉なのに対して,ここの独自源泉は52℃と温めのお湯のため,ほんのちょっと冷ますだけで加水無しのドバドバかけ流しが実現しちゃうんです。
 素晴らしいお湯に浸かり,午前中のブルーだった気分も一気に吹き飛びました。

H21/6/14

  
新 左側浴室はやはり狭めの縦置き浴槽。 新右側浴室。やわらかめな甘みをのお湯。やはりこちらが好み  源泉を一度冷ましてから湯口へ出しています。