萩乃荘温泉(Haginosyo Spa    


施設名 奥一関高原 はぎのしょう温泉旅館
場 所 岩手県一関市萩荘字栃倉南
源泉名 萩乃荘温泉
泉 質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
温 度 44.7℃ pH 9.0 溶存成分総計 181mg/kg

(Na 28mg, HCO3 71.4mg)

お湯の様子 無色透明,無味,石膏のような臭い,つるつる,適温,かけ流し
料 金 600円 営業時間 9:00〜20:00

平成19年秋,残念ながら廃業となりました。


 国道457号を栗駒へ進み,まもなく県境が近づいてきたところで右に折れる。さらに狭い田舎道を進み右に折れる。そこからダート(右写真参照)を1.5km走り山の上にたどり着くとそこに立派な旅館が見えてくる。なんだこりゃと思えるところになんだこりゃと思える旅館。地図上で見るとほぼ県境まで入ってきたことになる。ある意味びっくりです。

 ここの料金体系が微妙。
  平日日帰り利用……600円(土日休日 750円)
   15:00以降入館……500円(土日休日 500円)
   17:00以降入館……400円(土日休日 400円)

となっており,一応旅館としての営業も行われている。利用する人たちがさっそく大広間でトドと化していた。こんなに山奥まで一体この人達は何を求めて・・・。

 受付で鍵を受け取り,広い脱衣所でその鍵番号のロッカーをわざわざ探し脱衣することになる。いよいよ浴室へ突入です。ウルトラセブンのモノアイのような形をした浴槽が2つ連なっていてどちらもやや熱め。無色透明で無味,石膏臭にも似た弱温泉臭が香るお湯が注がれかけ流されている。浴室のあちこちに不思議な岩が置かれており,一見温泉成分の析出物かと勘違いしてしまったがどうやらそうではないらしい。お湯自体は少しキシキシ感がある程度でやわらかい感じがする。長湯しても疲れない気持ち良いお湯。飲泉すると良いらしく,入口ではペットボトルに入った水が売られていた。ここは露天風呂もあるらしく外へ出てみると,長い階段を上ってずっと上まで移動することになっていた。通路は2つあり,片側は使われていない。どうやらそれは女湯の方に向かっており,女湯からも露天風呂に来れるように作るはずだったのに未完成なのだ,ということがよくわかった。上に行ってみて納得。3つある露天風呂のうち,お湯がはられているのはたった1つだけで,がらんとして寂しいものがあった。とりわけ景色が良いわけでもなく,逆に広いスペースにたった1つだけお湯がはられた浴槽というのがもの悲しさを演出していた。内湯の方がだんぜん気持ち良い。長い距離を来て入るほどではないが,1日ゆっくりするときなどには良いかも知れない。

H18/8/2


 
これが内湯浴槽。手前が深め,奥が浅め。     湯口からはそれなりの量のお湯が注がれる。

 
たった一つにだけはられているお湯。逆に寂しい。   こちらが湯をはっていない露天その1。