高原温泉(Piato Spa


施設名 八幡平高原ホテル
場 所 秋田県鹿角市八幡平字熊沢国有林
源泉名 高原温泉雲界の湯1号
泉 質 単純温泉
温 度 59.5℃ pH 7.0 溶存成分総計 350mg/kg
お湯の様子 薄黄色透明,微金気味,微金気臭,熱め,かけ流し
料 金 400円 営業時間 9:00〜16:00

 八幡平アスピーデラインにある秋田八幡平スキー場の目の前にあるホテル。冬期間も営業しており,日帰り入浴も快く受け付けてくれる。この日はスキー場がお休みだったためかほとんど客がおらず,貸切で利用させていただいた。

 入口から入って左奥に進むと男女別の内湯が1つずつあり,奥に露天風呂がある。内湯は台形のタイル浴槽で,うっすら生臭い温泉臭が漂う。湯口からはパイプが2本出ており,その2本からどう考えても違う源泉が注がれている。片方は無色透明無味無臭の熱めのお湯。もう一方は無色透明だが金気味が感じられるキシキシしたお湯だ。浴槽内でこの2つの源泉が混じり合い色合いもうっすら黄色っぽくしている。かけ流しスポットは赤茶けており,金気分が強いことを物語っている。宿主の話によると鉄分が入っている方が敷地内の自家源泉で,透明の方が調整用の熱交換源泉なのだそうだ。続いて露天風呂に行くと驚かされることがある。露天風呂の内側を飾るタイル装飾だ。今までに無いタイプで,何と言っていいのだろう,とにかくここだけでも一見の価値があるだろう。タイルと茶碗を埋め込んだ摩訶不思議な模様と雪景色が相まって不思議な世界に居る気分になる。なぜ茶碗なのか…。距離を置き,タイルアートの模様をじっくり眺めてみる。うぅん,不思議だ。秋田県と岩手県の地名が書き込まれたタイルも盛り込まれている。…とたんに突風が吹き辺り一面真っ白な吹雪の中に見舞われた。無色透明なお湯に身を沈め吹雪から避難した。湯面ギリギリでお湯のにおいを嗅いでみると不思議なことに内湯と全く違う香りがする。後から聞いた話だと,露天風呂はこの地区共通の熱交換源泉を利用しているらしい。
 内湯と露天風呂,全く違う趣の2つのお湯がはられており,ここはとても気に入りました。日によっては内湯の源泉が自家源泉100%にする日もあるのだという。宿泊客のニーズに応えて入れるのだそうで,ぜひ宿泊で利用する際は自家源泉100%の状態にして楽しんでみたいものだ。ここは間違いなく再訪しそうです。

H20/3/2 



石段を4段ほど下がったところにある内湯浴槽。床が変色しているのが見えますか? 湯口の2本のパイプ。自家源泉最高!  この橋を渡っていざ露天風呂へGO。


露天風呂はやや広めで女性湯と繋がっている。     この縁取りのタイルアート。美しいです。ん?茶碗?     美しい青空,そして地吹雪に見舞われる