銀山温泉(Ginzan Spa


施設名 藤屋
場 所 山形県尾花沢市銀山新畑
源泉名 協組2,3,6号源泉
泉 質

ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉

温 度 63.8℃ pH 6.6 溶存成分総計 2,155mg/kg
お湯の様子 無色透明、硫黄臭、適温、かけ流し、弱タマゴ味
料 金 3000円 営業時間 11:00〜13:00位までで,宿泊が少ないときのみ

 銀山温泉のほぼ中心に位置する温泉旅館。青い目の女将さんがいることで有名な銀山温泉の超有名な旅館だ。以前は昔ながらの和風旅館の佇まいをしていたが,建て直してから一気にモダンな風格に変貌した。宿泊料金も高めで,なぜか「日帰り入浴なども無理なのではないか?」と今まで敬遠していたのだが,先日,知人が日帰り入浴を請いに行ったところ「11時から13時くらいまでの時間で1日1組限定,貸切で1時間3000円なら」という話だったことを思いだし,電話で予約を入れ,家族5人で利用することにした。

 入り口から入ると,中も不思議な佇まいだ。まず…,どこがフロントなのかわからない。右側にコーヒーラウンジ,左側には休憩ソファと昔ながらの箪笥。正面はガラスの向こうに階段が見える。少し時間をおいて従業員が出てきて案内してくれた。
 左側に進むと貸切で利用できる浴室が3つある。手前から露天風呂その1,次が露天風呂その2,そして地下に進む内湯と3つ用意されている。どこを使うか迷ったが,今回は地下に進む内湯を利用させてもらった。
 この藤屋,外見もさながら内側の造りや浴室まで不思議な雰囲気を醸し出している。半地下の浴室は天井からの採光でうっすら明るく,和風のような洋風のようなモダンなスタイルだ。うまく表現できないが,じっくり落ち着いて入るというよりは,まわりの不思議なものに目がいってついついきょろきょろしてしまう感じだ。お湯は自分で温度を調節して入るようになっており,熱めの時は自分で水を入れる仕組みだ。浴槽の正面中央からぼこぼことジャグジーのような泡が出ている。注がれているお湯はホッとするような銀山のお湯だ。硫黄臭がほんのり香る銀山らしいお湯である。のんびり浸かろうと思うのだが,ひっきりなしに出てくる大粒の泡のジャグジーの音がせわしない。浸かっては洗い場で汗を出し,また浸かるのを繰り返した。この日は「宿泊客が早くチェックインする都合のため40分ほどで上がってください」と言われていたので最後は慌ただしく片付けて貸切浴室を出た。
 他の2つの浴室は半露天風呂で外気が入ってくるため,冬場はちょっと寒い。今回は利用しなかったが,どの風呂もモダンな感じがする浴室だ。内側から「とても旧式な鍵」で内鍵ができる仕組みなので,ちょっと値段は高いが家族やグループなどで利用する際は便利かもしれない。

H21/12/29  


  
この階段を下っていくと・・・あるんです。       こちらが半地下貸切浴室。         湯口から注がれる熱めの源泉。水も同じ所から投入です。

  
横に広めの浴槽です。真ん中のジャグジーが見えるでしょうか。    こちら一番手前の半露天風呂貸切浴室。   こちらが真ん中の半露天風呂貸切浴室。