こちらが適温浴槽。それでも４５度ある。熱めのセッティング。 湯口付近を拡大してみると… おや？何の動物湯口だったのでしょう？気になります。
こちらが一人サイズの激熱浴槽。この日は４９度。 ライオン湯口がすばらしい味わいを出している。
沢渡温泉（Sawatari Spa）
施設名 とらや旅館 場 所 群馬県中之条町上沢渡 源泉名 県有泉 泉 質 ｶﾙｼｳﾑ･ﾅﾄﾘｳﾑ-硫酸塩･塩化物泉
温 度 55.0℃ ｐH 8.5 溶存成分総計 1,120mg/kg (Na 158mg, Ca 188mg, Cl 200mg, SO4 484mg, HS 0.6mg)
お湯の様子 無色透明，石膏臭＋湯口微硫黄臭，薄塩味，かなり熱め，かけ流し 料 金 400円 営業時間 宿次第
沢渡温泉で一番有名なまるほん旅館のすぐ上手にある鄙び旅館。一見営業していなさそうにも見えるが，常連さんを中心に宿泊を受け付けている。宿の人がいるときなら日帰り入浴も引き受けてくれる。この日は熱々のお湯をお借りしただけでなく，自家製のシソジュースまでご馳走になりお世話になった。この場を借りて感謝したい。
浴室は玄関のすぐ横にあり，男女別ではなく貸切浴室が１つという形になる。奥にもう一つ脱衣所があり両側の入口から入ることができる。浴室は貸し切っている間プレートを利用中に切り替えて他の客が入って来れないようにする。
浴室の中には２つの浴槽が並び，手前の四角い浴槽が３人サイズ。奥の木の葉型浴槽が１人サイズだ。女将さんが「奥のお湯は熱くて入れないから」と念を押していただけあり，湯温を計ると５１℃あった。手を入れてかき混ぜようと思ったが，手を入れた瞬間「無理」と判断した。まずは左側の四角い浴槽に入ってみる。浴槽の３方向へ思い切りお湯が溢れていく。床が一気に大洪水になった。湯温は４６℃程度。かなり熱めだがこれがまた気持ち良い。湯口を見ると，元々ライオン湯口だったのであろうライオンの顔に芒硝成分がこびりついてマスクのように顔が見えなくなっている。これはある意味芸術的な作品だ。ここまで顔に成分を被っている姿は数ある温泉の中でも初めてだ。その湯口からは加水無しでちょろちょろとお湯が注がれている。無色透明で若干硫黄臭があるお湯で，水色タイルに透き通って美しい色合いになっている。これは気持ち良いです。小さい浴槽に新鮮な源泉。ん？小さい浴槽？そうだ，隣にもう一つあったではないか。今度は熱いもう一つの浴槽を撹拌してみる。白い湯花が浴槽内を漂っている。これもまた美しい。何度かかけ湯をし，湯もみをし，４９℃まで湯温が下がった。慣れてしまうと人間何とかなるもので，この熱湯を心地よく浸かることができた。自分が湯温を下げることになったので，この後入った友人は適温だったという…。何はともあれ，ここのお湯遣いは本当にすばらしいと思う。熱くても小さい浴槽のため，加水無しで新鮮な源泉を注がせることができるという点だ。日常でこういうお湯を愛用しているこの沢渡地区の人たちが非常にうらやましく思える。沢渡温泉自体が気に入ったので絶対にまたこの熱湯に浸かりたい。
H19/7/16
こちらが適温浴槽。それでも４５度ある。熱めのセッティング。 湯口付近を拡大してみると… おや？何の動物湯口だったのでしょう？気になります。
こちらが一人サイズの激熱浴槽。この日は４９度。 ライオン湯口がすばらしい味わいを出している。
