尻焼温泉(Shiriyaki Spa)
施設名 関晴館 場 所 群馬県六合村入山 源泉名 尻焼温泉(営林署源泉) 泉 質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
温 度 54.6℃ pH 7.9 溶存成分総計 1,460mg/kg (Na 189mg, Ca 249mg, SO4 679mg, Cl 233mg)
お湯の様子 無色透明,無味,温泉臭+芒硝臭,適温,かけ流し 料 金 500円 営業時間 12:30〜16:00
ホテル光山荘からすぐ隣に見えたさらに鄙びた宿に交渉しに行こうと試みたが、明らかに営業している気配が無かった。そこで、川を渡った反対側にあるもう1軒の旅館に挑戦しようと急いで橋を渡った。入り口までたどり着いてびっくりしたのが「提灯がさがっている宿」だったことだ。うぅむ、これは…。まずは入り口を見ると日帰りは16時まで、と書かれてある。現在時刻は16:15だ。提灯宿で時間外…まず無理だろうと思ったが、まずは交渉してみた。すると、すんなり「どうぞどうぞ。でも、日帰り客の入り口はあちら側になります。」とOKを頂き、別棟にある日帰り入浴用の入り口を案内された。小さな入り口だがきちんと靴箱やスリッパ入れも準備してあり、宿の宿泊客も日帰り客も大切にしようとする態度が受け取れた。
日帰り入り口の右側に進んだ先に男女別の浴室がある。比較的新しめの造りなのでもしかすると湯小屋棟を近年建て直したのかもしれない。脱衣所と洗面所の2ヶ所を抜けた先に浴室がある。大きな梁に立派な木造の湯小屋で、岩を組んだ内湯が1つある。湯口が独特で、石を重ねた先からパイプとその脇から漏れだしたようなお湯が岩を伝って流れ落ちている。お湯は無色透明でうっすら芒硝臭が香るお湯だ。ここは浴室の雰囲気がすこぶる良い。あごまでとっぷり浸かっていると、湯口や梁や石組みの風呂など浴室全体の雰囲気がお湯と混じり合って五感に伝わってくる。露天風呂は庭園風のもので、石組みのものだ。内湯よりはやや熱めのセッティングで、こちらのほうが浴感が良かった。集合時間があるため、この素晴らしい浴室を短い利用時間で後にしなければならないということに後ろめたさを感じた。
一緒に入ったJ氏や相方さんはこちらの関晴館に軍配をあげたが、個人的には湯から香る芒硝臭とビリビリ感で光山荘に軍配があがった。(どちらも甲乙つけがたいすばらしい施設で5つ★と行きたいが、今回の浴感から敢えてこちらは4.5に近い4つ★で抑えておくことにした。)H26/11/21
日帰り客用の入り口。狭い入り口だがスリッパ置き場など充実。 主浴槽、風情があります。 湯口が独特です。パイプから出る以外にプシャーです。
こちらが湯口を横から見た図。滝のように流れるものがしぶきを上げています。 高い天井と立派な梁。うっとりです。 こちらが適温の露天風呂ここもまた良い。