川原湯温泉(Kawarayu Spa


施設名 共同浴場「笹湯」
場 所 群馬県長野原町川原湯
源泉名 川原湯新湯源泉
泉 質

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(含食塩・石膏泉)

温 度 78.9℃ pH 7.7 溶存成分総計 1,539mg/kg
お湯の様子 無色透明,弱硫黄臭,甘味,消しゴムのカス状湯花,あつめ,かけ流し
料 金 300円 営業時間 10:00〜18:00

 国道145号線吾妻川を挟んだ対岸にある温泉街の中心にある。八ッ場ダムが完成すると温泉街の上部まですっぽりダムに沈む予定。

 旅館の間にある小さな細い階段を下っていくと,小さな湯小屋が見えてくる。入り口の料金箱に入浴料を払い,いざ浴室へはいるとそこには,脱衣所と浴室が一体になった昔ながらの共同浴場の風情が現れる。青と白のタイルを使った浴槽に無色透明のお湯が注がれる。お湯は王湯と同じような焦がし硫黄臭が若干し,白い消しゴムのカス状の湯花が舞っている。明るい雰囲気の浴室で,とても好感度が高い。お湯に浸かると焦がし硫黄臭が鼻に心地よく香ってくる。ビリリと熱めのお湯は肌にからみついてきてかなり気持ち良いです。王湯が比較的新しめのイメージがあるがこちらは鄙びが思い切りは行っている。個人的にけっこうお気に入りの湯小屋でした。

H17/2/19


 まもなくダム工事のために移転する川原湯温泉の鄙び共同浴場「笹湯」を久しぶりに訪れた。笹湯へ降りていく目印になっていた「高山旅館」はすでに廃業,下に密集していた内湯をもたない民宿は全て取り壊され更地になっていた。がらんとした更地の奥に昔ながらの共同浴場が見える。この日は無人だった。笹湯を改装したという情報を聞いていたので覗いてみると,タイルだった壁が新しく木に張り替えられているのがわかった。鮮やかな色の浴槽タイルが相変わらず美しい。
 この日はお湯をお借りせず見学してここを後にしたが,ここの温泉街が沈むほど大きなダムは本当に必要なのだろうかといつも不思議な思いに駆られる。

H19/7/16再訪


  
レトロなタイルばりの浴室。美しい色です。    脱衣所と一体型の浴室。気持ちいいんですこれが。   昔ながらの料金箱制をとっている。


   
1年半ぶりに再訪しました。壁のタイルが木張りに変更になりました。  脱衣所一体型の浴室,そして床,壁,全てがあと数年でメモリアルになります

  
浴槽のタイルもあいかわらずいい色合いです。    この看板もそのまんま。    笹湯に向かう途中の民宿が取り壊しになっており,非常に寂しさを覚えます。