林温泉(Hayashi Spa)
施設名 林温泉「かたくりの湯」仮設浴場 場 所 群馬県長野原町 源泉名 林温泉 泉 質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
温 度 − pH − 溶存成分総計 − お湯の様子 無味,アブラ臭+硫黄臭(新屋系),無色透明,熱め,かけ流し,ポリバス 料 金 300円 営業時間 (地区外)9:00〜17:00
国道145号川原湯温泉から草津方向へ向かい,吾妻川左岸の丘を登っていった先にある。ここも八ッ場ダム関連仮設浴場。
男女別内湯が1つずつある。ここはアブラ臭のする温泉だという話を事前に聞いていたのでとても楽しみな施設だった。ペットボトル持参は必死。脱衣所に入った瞬間から芳醇なアブラ臭が香る。灯油臭というかアブラ臭というか硫黄臭というか微妙な香りが鼻をくすぐる。浴室に入ると他のダム関連施設と同じ形のポリバスがあり,透明なアブラ臭が香るお湯がどんどん注がれていた。熱めでさっぱりする 心地よいお湯で,浸かっていると時間が経つのを忘れてしまいそうになる。青森県の新屋温泉と似たような 香りがし,アブラ臭や硫黄臭が好きな人だったらそのまま1時間くらい居てしまいそうになる。なぜこんなお湯がこの丘陵地帯に湧くのか不思議な気持ちになってしまう。関東地区に来た際には必ず立ち寄りたいグレートなお湯。
H17/2/19
八ッ場ダムの建設計画がもとの状況に戻り、近くにある川原湯温泉もすっかり移転して周りの景色が一変する中、林温泉だけは昔の場所にしっかり残っていました。ポリバスについた茶色い成分跡が、長年お湯を流し続けた歴史として刻まれています。アブラ臭は以前よりおとなしめになっていましたが、相変わらず鼻の奥にスーッと入ってくる心地よい香りです。そして、熱めのお湯も健在でした。熱すぎてこのままではもう加水するしか手がありません。それがいやなのでまずは湯もみから開始します。それでもまだ50℃をオーバーしています。次は湯かけ祭りです。空中の冷気にさらすことで少しは湯温が下がるかと思い、狂った人のようにお湯を空中に舞い上がらせました。最後の手段は人間氷です。熱湯対応型の人間から順々に入れ替わり突入し、湯温は47℃まで下がりました。気持ち良いというよりも、熱い!アブラ臭最高!でも熱い!といった感じでした。
他の仮説浴場が閉鎖→ジモ泉化という道をたどって行く中、ここがこうして一般開放し続けられているところがとてもうれしいです。川原湯温泉自体も閑散としてしまった中、この林温泉はある意味オアシス的な温泉施設なのかもしれません。H26/11/21
ポリバスに刻まれる年輪。 そして芳香に香るアブラ臭。 熱すぎて捨てられる源泉。 そして、湯かけ祭りで湯温を冷ます男たち。