白岩鉱泉(Shiraiwa Cold Spa


施設名 旅館 金波
場 所 福島県いわき市四倉町白岩
源泉名 -
泉 質 酸性冷鉱泉
温 度 12℃程度 pH - 溶存成分総計 -
お湯の様子 無色透明,弱酸味,無臭,加温有り,循環利用,継ぎ足し型かけ流し
料 金 400円 営業時間 要相談

 いわき市のいわき四倉ICから県道35号線に入る場所にある小さな鉱泉宿。ガイドなどには酸性明礬冷鉱泉という明記があり,以前からだいぶ気になっていた。宿主が居るときのみ入れるというファジーな対応なので,今回は事前に電話連絡を入れておき,無事に入浴することができた。

 母屋で受付を済ませ,別棟の入り口から入る。湯治客や地元の人たちの会話で盛り上がる休憩室の奥に浴室があった。浴室は以前まで2つあるものを利用していたらしいが,現在は燃料高騰のため片方の浴室のみを利用している。タイル張りのシンプルな浴室で,小さなタイルアートもある。左の加温湯口からかなり熱めのお湯が循環でつぎ足されており,右側にある蛇口をひねると鉱泉が継ぎ足せるというタイプだ。この日のお湯は適温の42度に設定されており,ちょうど入りやすい感じだ。お湯からは酸性の湯というより,土類系の香りがしてくる。土臭いようなそんなお湯だ。蛇口をひねってお湯を口に含んでみるとうっすら酸味を感じる。幾度も口に含んでみるとだんだん酸味が増してくる。おそらくpH4〜5程度の弱酸性のお湯なのだろう。つるつる感や泡付きなどは全くなく,キシキシとした酸性泉特有の浴感も無い。実に不思議なお湯だ。ついついゆっくり浸かりたいような気分になってしまう。しかし,浴槽から出ると体が真っ赤になっているのがわかる。あまり気にならないのだが,実はかなり力強いお湯なのだ。浴後の温まり感はかなりのものであった。
 近所の四倉町鉱泉軍団がツルツル軍団なのに対して,ここだけは変化球がググッとかかっているようなお湯だ。ある意味貴重な鉱泉宿だと言えるだろう。

H21/1/10



こちらが湯治棟の入り口。右側の渡り廊下から母屋の浴室に向かう。   こぢんまりしたタイル浴槽。    この湯口から継ぎ足します。