表磐梯温泉(Omote Bandai Spa


施設名 不動湯ホテル
場 所 福島県猪苗代町錦場
源泉名 不動滝の湯
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
温 度 68.5℃ pH 6.95 溶存成分総計 5,880mg/kg

(Na 1659mg, Cl 2729mg, Fe(2) 4mg, Ca 192mg, HCO3 624mg, CO2 273mg)

お湯の様子 薄笹濁り,薄塩味+炭酸味,金気臭+土類臭,やや熱め,かけ流し
料 金 500円 営業時間

 表磐梯の磐梯山麓にある一軒宿の温泉旅館。同じ表磐梯のお湯は近くに建っているペンション群にも引かれており,日帰り入浴で味わえるのはこの不動湯だけだ。ホテルの前からちょっと進むと不動滝があり,首無し観音が祀られている。

 受付から階下へ下り,男女別大浴場が一つずつと,仕切りの岩がある半混浴の露天風呂がある。内湯から露天風呂へ行くためには廊下を通らなければならないため,一度服を着てから移動しなければならない。まずは露天風呂へと行ってみた。開放的な岩造りの露天風呂で,脱衣所は男女別。大きな岩の仕切りがあるが,女性湯とは奥で繋がっている半混浴露天風呂だ。お湯は無色透明でやや熱め。金気臭がある炭酸泉だ。続いて内湯を利用した。
(途中で体にバスタオルを巻いた浴客が内湯から露天風呂へ移動していたが,やはり他の客にとってはあまり好ましくないスタイルだと思うのでやめておいたほうが良いと思う。)
 内湯は広めの四角い浴槽が2つあり,それぞれに湯口がある。浴槽の底で繋がっており,片方の湯口から注がせてそちらを熱めの浴槽,もう一方を温めの浴槽として利用していた。お湯は先ほどの露天風呂とは違って笹濁り色をしている。浴感は同じでキシキシした感じの炭酸泉だ。お湯からは金気臭がしっかり香り,口に含むと炭酸味と塩味が混じったような味がする。成分表には純食塩泉とあるが,塩分よりも重曹成分の方が多く含まれているように感じられた。外が暗くなり始めていたため,笹濁りのお湯もだんだん暗い色へと変化していき,浴室内のライトに反射して不気味な色で輝き始めた。こういう雰囲気の浴室は大好きである。湯口付近でビリビリ熱めの感覚を味わい,素敵なお湯を味わった。磐梯山周辺には無色透明なお湯が多いので,このような炭酸系のお湯は珍しく重宝するのではないだろうか。

H20/11/9


  
広めの浴槽に注がれる笹濁りのお湯。熱めです。   湯口付近は成分で赤茶色に染まっている。  露天風呂はなぜだか透き通ったお湯。