西山温泉(Nishiyama Spa


施設名 老沢温泉旅館
場 所 福島県柳津町五畳敷字老沢
源泉名 老沢源泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
温 度 65.4℃ pH 6.6 溶存成分総計 4,513mg/kg
(HS 0.6mg, H2S 1.6mg, CO2 207mg)
お湯の様子 無色透明,塩味,薬系アブラ臭+弱硫黄臭,白湯花&黒湯花,かけ流し
料 金 400円 営業時間 9:00〜16:00

 福島県柳津町の山奥,国道252号線から約10kmほど山へ入った場所にある西山温泉の中で比較的有名な旅館。 独自源泉の老沢源泉を所有する旅館。

 入口から入って左側に折れると,すぐそこに長い木の階段がある。その階段をミシミシ踏みしめて下りていくと川沿いに浴室がある。混浴利用となっており,特に女性専用タイムがあるわけでもないので女性は注意が必要。
 さて,脱衣所から浴室に入ってまずびっくりするのが,コンクリート造りの浴室の床にコンクリ造りの四角い1〜2人用サイズの浴槽が3つ整然とならんでいる姿である。これを某HPでは棺が3つ並んでいると形容していたが,その言葉がまさにぴったりで納得がいった。そして浴槽の一番奥の湯気の向こうには,噂に聞いた老沢温泉神社がある。祠が祀ってあるだけではなく神社そのものがあるのだ。そうです,私はこれが見たかったんです。これが見たかったためにここに立ち寄ったんです。出会うものに出会って満足しきったので,今度はいよいよこのコンクリート浴槽に浸かることにした。壁際を源泉が一直線に流れ,途中でそれぞれの浴槽に湯量を調整しながら注がれている。一番奥が温め,手前に来るに従って熱くなっている。そして残ったお湯は全て側溝を流れ川へと落ちていく。一番手前の浴槽の湯温を計ってみて最初50℃という表示だったが,撹拌すると46℃まで下がり適温になった。ゆっくり湯の中に身を沈めると湯面から硫黄系のアブラ臭が漂ってきた。これはすばらしい。そして先ほど撹拌したからなのか,白と黒のタマゴスープ状の湯花がふわふわと浴槽内に漂っている。何というすばらしいシチュエーションなのか。一つ一つの浴槽を見てみると一番手前の浴槽に湯花が多い。当然のことながらこの湯花浴槽にとっぷり浸かってしまった。ここは気持ち良いですね。

 西山温泉郷はナトリウム-塩化物泉となっているが,この老沢温泉旅館はどう考えても「含硫黄」と表示がつきそうである。この近くに来たら再訪は間違いないでしょう。

H19/3/24


  
混浴の内湯が1室のみで,浴槽が3つ並んでいる。 一番奥の浴槽がぬるめ,段々奥に来るほど熱めになる。  湯口は心地よいアブラ臭が香る。

  
黒い湯花と白い湯花がたくさん舞っている。   浴室の奥に神社があり,祠が祭ってある。  浴室へ下っていく長い長い階段。