二岐温泉(Futamata Spa


施設名 大丸あすなろ荘
場 所 福島県天栄村湯本字下二俣
源泉名 二岐温泉10号泉 岩風呂  他混合泉を1本利用
泉 質 カルシウム-硫酸塩泉
温 度 53℃ pH 6.8 溶存成分総計 1,380mg/kg
お湯の様子 無色透明、無味、弱石膏臭、熱め、岩風呂足下自噴
料 金 手形利用 営業時間 11:00〜14:30

 天栄村湯めぐり 手形を利用してお次に訪れた旅館が天栄村一番奥にある二岐温泉大丸あすなろ荘です。この宿は足下自噴の岩風呂があることで有名な旅館で、日帰り入浴時間が他よりも少し早めに終わるために今回急いでここまでやってきた。駐車場からちょっと下った先に入り口がある。受付から下へ下り、男女別の大浴場が1つある、そして男湯のさらに外側の出口から小径を下っていくと足下自噴の岩風呂湯小屋(混浴)と男女別河原の露天風呂がある。

 まずは足下自噴の岩風呂湯小屋に入ってみた。運良く誰もおらず、貸切状態で入浴することができた。脱衣所から下った先にある岩をくりぬいた風呂は湯面を静かにゆらしながら静かにかけ流されている。どこにも湯口はなく、ただお湯のみがそこにあるといった感じだ。かけ湯をしてみるとお湯の温度はやや熱めの適温だ。普段はもっと熱くて入れないらしいのだがフォースの力(水を投入したホース跡があった)で湯温が落ちていたらしく、入りやすい湯温になっていた。浴槽は深く、所々に深くなるポイントもある。そんな湯底の切れ目から熱めのお湯がコンコンと湧きだしているのが足に感じられた。おぉ、やはり気持ちがいいですなぁ。肌に染みこんでくるお湯は熱いはずなのに慣れると何ともなくなっていくから不思議である。
 続いては河原の露天風呂に行ってみた。こちらは河原にある脱衣所で脱衣し、2つある浴槽を味わった。手前の岩風呂はやや熱めの適温、奥の石風呂はやや温めのセッティングだった。雨が降ったり止んだりの天気だったためあまり良いコンディションではないのだろうが、手前のお湯と目の前を流れる川のロケーションがとても良かった。
 最後に行ったのは男女別の内湯で、こちらも混合泉が張られていた。一度に10人程度はいることができそうな浴槽に無色透明なお湯が張られ、かけ流されている。窓の外にある小さな露天風呂は浅めで、後でとってつけたような感じがした。ここのお湯は岩風呂や河原の露天風呂に比べるとやはり印象が弱くなる。体を洗ったりするにはもってこいの浴室だろう。

 一通りのお湯を味わった後、1階のロビーでくつろいで時間を過ごした。湯上がりサラサラのお湯というのもここの特徴で、数泉をしようとしている我々にしてみるととても良い泉質だ。チャンスがあったら一度宿泊して部屋付きの露天風呂も味わってみたいものです。

H27/7/18


  
こちらが足下自噴の湯小屋。 原則混浴利用です。    入ると暗い中に岩をくりぬいた浴槽があります。     割れ目の至る所からお湯が沸き出しています。

  
こちらは河原の男女別露天風呂。 浴槽は手前と奥に2つあります。   こちらは手前の浴槽。やや熱め。    こちらは奥の浴槽、温めのセッティング

  
内湯は立派な造りをした湯小屋。広々として10人以上はいることができます。  石湯口は赤茶けています。   付け足したような露天風呂。浅めです。