青根温泉(Aone Spa


施設名 じゃっぽの湯
場 所 宮城県川崎町青根温泉
源泉名 大湯・新湯・山の湯・蔵王の湯・不忘の湯、
花房の湯・新名号の湯混合泉
泉 質 単純温泉
温 度 52.0℃ pH 8.8 溶存成分総計 848mg/kg
(Na 196.9mg, Ca 28.6mg, SO4 227.8mg, HCO3 244mg)
お湯の様子 無色透明,微芒硝臭,無味,熱め,かけ流し
料 金 300円 営業時間 6:30〜21:30

 平成18年2月末で閉鎖した青根温泉の2つの共同浴場の源泉を利用して新しくスタートした新公衆浴場。開業当初はたくさんの人でごった返していたため,他のHPの温泉レポートを見る限りではかなり評価が低かったが,今回はなるべく人が居ない時間帯(早朝)を使ってどんなお湯遣いをしているのか確かめるために訪れてみた。この場所はもともとバスプール(駐車場?)があった場所で,そこに健康増進施設とステージ,そして温泉棟を併せ持つ「じゃっぽの湯」という施設が作られた。地域住民は安価で利用できるようになっている。

 この日は早朝訪れたためか,先に来ていた利用客が3人しか居なかった。浴槽のお湯もフレッシュでじゃっぽの湯本来の調子を確認するにはもってこいの環境だった。さて,浴室内に入ってみると,洗い場が4つしかなく意外とこぢんまりした造りで,浴槽はL字に折れ曲がった御影石浴槽があるのみだ。窓は広く,外の明かりを存分に取り入れる造りとなっており,檜で作られた壁や天井も美しい。
 手前側の湯口から注がれるお湯は熱めで45度ほど。かけ流される反対側の方へ近づくに従って湯温が下がり,42度ほどになっている。それぞれ利用者が好きな場所を選んで入れるように配慮してあるようだ。地元の人たちはほとんど熱い側に入っていた。以前の大湯や名号湯のように温めになっていることは無い。お湯からはうっすらと芒硝臭が香り,単純泉とは思えないしっかりとした浴感がある。やや熱めでフレッシュなお湯も心地よい。純粋にすばらしい施設ができたと思えた。大湯や名号湯が廃止になったことは確かに残念だが,これからこのじゃっぽの湯を大切に守って,良い公衆浴場にしていってほしいものである。

H20/2/16


  
L字に折れ曲がった不思議な形の浴槽。御影石浴槽です。   湯口から鮮度の良いお湯がかなり注がれている。    手前のかけ流しスポットにかけ流される。