下ノ岱温泉(Shimonotai Spa


施設名 旅荘 やまの湯っこ
場 所 秋田県湯沢市高松
源泉名 下ノ岱温泉
泉 質

アルカリ性単純温泉

温 度 pH 溶存成分総計
お湯の様子 無色透明,微硫黄臭,熱め,強ヌルヌル,かけ流し
料 金 400円 営業時間 10:00〜20:00

 湯沢市三途川渓谷のすぐ近くにある1軒宿の温泉旅館。須川から泥湯へ向かう県道から,かなり奥に細い道を入っていくのでその存在を知らない人たちも多い。県道沿いに数本の幟と小さな看板が一枚あるだけなので本当にわかりにくい。地元の山菜採りの人や山歩きの人たちが休憩でよく利用している。なお,ここの旅館は,通常の日帰り入浴施設と違って退館時に入浴料を支払うシステムなので初めて訪れる人は間違えないように注意してほしい。

 男女別の浴室が一つずつあり,それぞれ大小違った大きさの浴槽が2つ並んでいる。浴室入り口には「すべりますので注意」という但し書きがある。いったいどのくらい滑るのだろうと期待に胸をふくらませて浴室内に入ってみた。するとまず鼻の奥にふわっと硫黄臭が香ってきた。硫黄臭は硫黄臭でもちょっと生臭い感じの硫黄臭だ。この香りはどちらかというと鳴子の中山平温泉でよく嗅ぐ香りだ。もしや!と思い,お湯にふれてみると…,やはり中山平と同系統でニュルニュルなのです。うなぎ湯ではありませんか!一緒に入った知人もみな大満足の様子だ。まずはしっかりとかけ湯をし,それからゆっくり熱めのお湯に浸かってみた。入ってしばらくじっとだまっていると体中がヌルヌルしてくる。中山平温泉ほどではないが,それに近いくらいぬめるお湯だ。なるほど,これだと床が滑るわけだ。湯口を見ると温泉成分がコテコテにこびりついている。浸かれば浸かるほど実に味わい深いお湯だ。秋田の山奥でこんなにすばらしいお湯に出会えるとは…,やまの湯っことの出会いはこの旅の中で一番フレッシュな感動だった。
 分析表が無いからよくわからないが,おそらく炭酸イオンが60mgを越えているのだろう。そして,香りから察するに「単純硫黄泉」のほうに入るのではないかと思える。まあ,一言で言うと「これは間違いなく銘泉だ」ということである。

H22/5/10


 冬もやっているのだろうか?そんな疑問を解決するため、やまの湯っこへ行ってみました。県道から入る細い道はしっかり除雪されており一安心しました。車高よりも高い雪壁の間を通る道路の所々でプチ雪崩が起きていて道路が半分埋まっていたりする中、何とか宿までたどり着くことができました。がらんとした館内でしたがきちんと営業していました。
 お湯は適温の43℃。手前の浴槽がなぜか温めの42℃でした。ヌルツル感は健在で、生臭い感じの独特な硫黄臭が良い香りを放っていました。こんな山奥まで来て…と来るまでの間はめんどくさい気分で一杯でしたが、そんなこともすっかり忘れ、心地良く湯浴みした30分でした。

H23/1/8


  
大浴槽は熱め。手前浴槽も熱め。どちらも45℃程度。   湯口付近は中山平のようなコテコテぶり。  溢れている様子。だから床が滑るんです。