山ふじ温泉(Yamafuji Spa


施設名 上小阿仁村コミュニティセンター
場 所 秋田県上小阿仁村五反沢字八森沢
源泉名 山ふじ2号
泉 質

単純硫黄冷鉱泉

温 度 10.1℃ pH 7.33 溶存成分総計 239.6mg/kg
(Na 51mg, Fe 0.1mg, HCO3 98mg, HS 0.5mg)
お湯の様子 無色透明,無味,加温あり,循環利用,漬け物臭+劣化ゴム臭
料 金 300円 営業時間 10:00〜20:00

 国道285号線から案内看板に沿って山間に5kmほど入ったところにある公営施設。途中の道がどんどん狭くなり、不安な気持ちになってくるが最終的には山小屋風の立派な施設にたどり着く。村が管理するコミュニティバスが運行されているらしいが、あの狭い道をバスが入ってくるかと思うと…(以下略)

 入り口から入って正面に男女別の浴室入り口がある。狭いながらも新しい明るい雰囲気の浴室があり、奥には横長の細い浴槽が1つあるだけのシンプルな造りになっている。シャワー付きカランが4つしかなく、一度にお湯に浸かることができそうな人数も4人程度だ。つまり、この浴室は4〜5人で利用するのが最適人数だというわけである。うっすら黄色っぽく見えるのはタイルの色あいのせいで、お湯自体は無色透明だ。湯口を見ると加温循環湯が勢いよく注がれていて、その横に水道の蛇口から冷たい源泉が一緒に注がれている。このお湯、熱くなるとあまり気にならないのだが、源泉のままだと実に不思議な香りがする。硫黄とも言えず、アブラ臭とも言えず、温泉臭とも言えず、強いて言うなら「ゴムが劣化したような香り」または「漬け物の素のような香り」がするのだ。源泉を手に掬って鼻を近づけてクンクンにおいをかぐと、明らかに先ほど表現したような香りがある。しかし、手から水を落とし、手に残った香りをかぐと先ほどの香りがもう無くなっている。これは源泉湯口から出る源泉がピュアな状態の時のみ感じられる香りなのだろう。異臭マニアの方はこのお湯は絶対に味わってほしい。くさいのではなく、独特な香りを楽しめるのだ。(地元の人は硫黄臭だと言っていたが)。
 お湯は加温循環だが、源泉を継ぎ足した分だけしっかりかけ流されている。山奥でこんな素敵なお湯に出会えるとは思っても見ませんでした。やはり温泉は行ってみなければわからないってやつですね。ここはぜひ再訪して、お湯の香りをなんと表現すればよいかじっくり悩んでみたいものです。

H26/9/29



こちらが1つしかない浴槽。5人サイズ。   源泉が蛇口。加温湯が湯口から注がれます。    源泉は冷たいです。源泉が注がれた分だけかけ流しになります。


この源泉、硫黄くずれでとてもjふしぎな香りがします。ゴムのような発酵したような…初めての香りでした。    溢れていく様子です。   ここは気に入りました。また行きたいです。