大滝温泉(Otaki Spa)
施設名 大滝ホテル 場 所 秋田県大館市十二所字大滝温泉 源泉名 大滝温泉新5号井 泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
温 度 − pH − 溶存成分総計 − お湯の様子 無色透明,うす塩味,芒硝臭,熱め,かけ流し 料 金 日帰り不可 営業時間 −
大滝温泉に昔からある老舗旅館の一つ。以前から日帰り不可ということで入浴することは一生できないと思っていた今回、幸運にも入浴する機会を得た。大浴場はお湯がはっていないということで、男女別の小さい浴室の方を利用させてもらった。
入り口から入ってすぐ左手にある小さい浴室は昔ながらのタイル造りのこった浴室で、脱衣所の棚や浴室の床、浴槽タイルなどにその美しさを伺うことができる。浴室の扉を開いた瞬間にまず目に入ったのが美しすぎるひょうたん型浴槽だ。ひょうたんをあしらった2つの浴槽があり、それぞれ真ん中の湯だめから少しずつ熱いお湯を注がせている。注がせ口は小さな板で上手に仕切られており、板を外すと源泉がMAXで注がせることができる。この日の湯温は熱めの46℃だった。けれども直前に入った旅館での湯温が49℃だったためちょうど適温(?)に感じた。仲間と2人で加水などせず、ゆったりとお湯を楽しんだ。湯面から香る芒硝系の香りと、透き通るようなお湯の透明感。美しすぎるこのお湯にしばしゆったりと浸かり続けた。時折天井からしたたり落ちてくる水滴の音、そして浴室の隅にある源泉を利用したかけ湯浴槽に注がれるお湯の音だけが響いている。このかけ湯浴槽、温泉成分が析出し年輪のようにもこもこと育っている。「大好きなお湯でまったり」というのはこういう状況のことを言うのだろうか。正にまったりと湯浴みできたひとときだった。
実に素晴らしい温泉文化が大滝温泉にありました。仙波、大滝ホテル、滝の湯旅館、白龍閣、一陽、数えればたくさんの古き良き浴室がここ大滝にはいっぱいあります。そんな大滝温泉では昨年2011年に滝の湯、一陽と立て続けに2つの旅館が廃業を迎えてしまい、温泉文化が今正に途絶えようとしています。みんなで盛り立てて元気な温泉街にしていきたいのですが…。
H24/1/8
美しすぎるひょうたん型浴槽。どちらの浴槽も46℃。 一旦ここに湯がためられ、、底から注がせている。 こちらが浴槽内にある源泉投入口。
こちらがかけ湯浴槽。ちょっとずつ注がせているので温め。 湯口にこびりついた成分の年輪。素敵です。 反対側から見たひょうたん型浴槽。つぶれ具合も見事です。
平日ということもあってかこの日も特別に入浴の許可を頂き、30分ほどお湯を借りさせてもらいました。今回は奥の浴室も見せてもらったが清掃中だったことと、個人的に手前の浴室が好きだということで、今回も手前浴室を利用しました。手前の浴槽が42℃、奥の浴槽が47℃でした。いやぁ、奥の浴槽が熱いこと熱いこと。でもその熱いお湯と温いお湯を行ったり来たりするのが心地良くて、ゆったりとお湯を楽しみました。絶妙なお湯加減で湯量を調節しているこの旅館は、よほど旦那様のお湯の管理が素晴らしいんだと思います。やはりこういうお湯には一日中浸かり続けたいのでいつかは宿泊で利用したいものです。
H25/5/27
美しいまでのMT湯。窓の景色が湯面に映り美しい。 右熱め、左適温。ここを行ったり来たりです。 こちら手前の女性浴室。1人サイズが2つ続き!