強首温泉(Kowakubi Spa) 


施設名 強首ホテル
場 所 秋田県大仙市西仙北町
源泉名 強首温泉3号
泉 質

ナトリウム-塩化物泉(純食塩泉)

温 度 53.2℃ pH 7.0 溶存成分総計 10,555mg/kg 
(CO2 487mg HBO2 76.6mg NH4 22.9mg Br 19.9mg)
お湯の様子 (奥浴槽)茶褐色濁,濃塩味+甘み,石膏臭+臭素臭,泡つきあり,かけ流し
料 金 400円 営業時間 9:00〜18:00

 大仙市旧西仙北町,強首という集落を抜けた丘の上に建つホテル。平屋造りで,隣に屋内ゲートボール場を併設している。旅籠部と湯治部があり,湯治部にも別の浴室があるが,主に吹奏楽の合宿に利用されていて合宿利用以外では受け付けていない。

 入口を入るとまず右側に馬が出迎えてくれる。広い玄関の壁の至る所に鏡があり,きらびやかな雰囲気を演出している。入口の左側にはカラオケダンスホールラウンジ白馬という施設もある。馬,馬,馬なのは,ここの社長(伊藤四郎という)が東北馬術大会会長を務めていて,馬に対するこだわりが強いため。廊下を進むとなぜかきらびやかなドレスがある。これはここで記念撮影をする人たち用らしく,浴室入口脇の壁にこれでもかというくらいたくさん写真が飾ってある。浴室入口のスペースがくどいくらいいろいろな飾りがあり落ち着かない。夢の庭園大浴場と名付けられた大浴場に行くまでここまで語れるとは,いやはやびっくり。
 さて浴室だが,脱衣所に入ると消毒のにおいが漂う。実は手前浴槽が濾過循環で塩素臭がぷんぷんしている。鯨型の浴槽は,浴槽の内部で赤いランプが輝き,ジャグジーがぼこぼこ出ていて,それはもう清潔そのもの。こちらが常連客の好みらしい。左の壁が着れた部分の奥にひっそりと小浴槽があり,奥まった場所に源泉かけ流しの場所がある。このスペースもまた独特。馬です馬。馬湯口。しかもほぼ実物大です。実に気持ちが悪い。お湯は本物で,塩辛いそれでいて若干甘い,茶褐色濁りの力強い食塩泉。臭素臭も香り,お湯の素性はバッチリ。でも馬の口から出て居るんです。ライオン湯口は数多くあれど馬湯口はここだけではないでしょうか。壁に囲まれた狭いスペースで,力強いお湯。さらには正面角に馬,反対側にライオン。これでは地元の人たちもこちらには入りたくないですね。温泉好きの中で湯口ファンの人は一度は経験しなきゃ行けない場所です。

H18/1/8


  
入ってすぐの大浴槽は濾過循環塩素消毒,赤いイルミネーションつき。       奥の小浴槽が源泉槽。    

  
ほぼ実物大の馬湯口。これが見たかったんです。   縁からかけ流されていく様子。すばらしい。     今は使われていないライオン湯口。ダブルの競演も見たかった。

  
夜になるとラブホテルのようなライトアップ。      夢の庭園浴室と名付けられた浴室入口は派手でくどい。  ロビーにあるドレスは記念撮影用です。不思議。