蔵王温泉(Zao Spa   


施設名 こけしの宿 招仙閣
場 所 山形県山形市蔵王温泉
源泉名 招仙閣源泉
泉 質

酸性含鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(含硫化水素強酸性緑礬明礬泉)

温 度 49.0℃ pH 1.4 溶存成分総計 3,411mg/kg

(Al 283mg, Fe(2)77mg, Cl 787.6mg, HSO4 2591mg, SO4 1924mg, H2S 13.5mg)

お湯の様子 無色透明,硫黄臭,酸味,やわらかめ,適温,かけ流し
料 金 400円 営業時間 10:00〜16:00

 山形市蔵王温泉街メインストリートにある中規模の旅館。下湯共同浴場の向かいに位置する。こけしの宿というネーミングとなっており,入口はとても風格が漂う。

 浴室へ向かう暗い廊下を抜けるとすぐに浴室がある。暗い廊下と違ってかなり明るめの浴室で, 脱衣所はやや狭め,カランが3つしかない洗い場も狭め,浴槽も4人入れば精一杯という程度の広さで,その小さめ浴槽に独自源泉が注がれかけ流されている。無色透明で硫黄臭がする蔵王特有のお湯だが狭い浴室のために硫黄臭が浴室全体に広がっていて気持ち良い。お湯は浴槽の中にある丸いパイプの先湯口から注がれて,湯口がある出っ張り部分の上には80cmほどのこけしがそびえる。お湯自体がそんなに熱くないためにだいぶ柔らかめに感じる。ここは 長時間じっくり浸かれるお湯です。蔵王温泉に多めなビリビリした熱めのお湯ではないためマイルドな蔵王温泉を味わいたい人にお勧めです。

H18/6/11


浴槽が面白い形をしている。真ん中に座ると独り占め感アップ。  湯口はこけしの下の穴。  湯口上に石造りのこけしがそびえる。


 こけしの名産地というテーマで訪れた湯めぐらんすで、この宿に来ない手はないでしょう。当然のことながら温泉仲間数名とこの宿を訪れました。この宿の初代の方が岡崎氏と共に蔵王高湯系こけしを確立した人と言われ、館内のあちこちに佐藤さんが作ったこけしが展示してあります。今までそんな目で見てきたことはなかったのですが、今回は湯めぐらんすのテーマがこけしだったため、やけに新鮮に見え、一つ一つの展示物やゆかりの品に目がいきました。見れば見るほど奥が深いですね。

 さて、お湯は相変わらず素晴らしいお湯です。友人4人で思い切り溢れさせ、このお湯を満喫しました。湯口のこけしがとてもかわいく見えたのも付け加えておきます。

H24/5/12再訪

  
こけし湯口に湯めぐらんすタオルを巻いてみました。  この溢れ出しが豪快です。    廊下に飾られていた数々のこけしたち。