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蔵王温泉(Zao Spa   


施設名 三浦屋旅館
場 所 山形県山形市蔵王温泉
源泉名 蛇荒川折口、インキョ、上の川混合源泉
泉 質

酸性含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉

温 度 56.9℃ pH 1.8 溶存成分総計 2,510mg/kg

(Al 38.1mg, Fe(2)8mg, Cl 247mg, HSO4 437.5mg, SO4 819.6mg, H2S 10.3mg)

お湯の様子 うっすら白濁,硫黄臭,酸味,やわらかめ,適温,かけ流し
料 金 300円 営業時間 要相談(玄関が空いていればいつでも可)

 山形市蔵王温泉街高湯通りにある昔ながらの旅館。下湯共同浴場のとなりに位置しているのですぐにわかる。湯めぐり手形には「玄関が空いている時間ならばいつでも」と書いてあったので、今まで何度かチャレンジしたことがあったのだがなぜだか縁がなかった。今回は夜21時と失礼な時間ではあったが、玄関の電気が点いていて、しかも玄関が空いていたので伺ってみたところ快く入浴を許可していただいた。ありがたくお湯を楽しませていただいた。ちなみにこの宿、宿主ネコがおり、帳場にちょこんと座ってお客に対応していた。(右写真参照)

 入り口から入って正面右側に浴舎があり、男女別の小さい浴室がある。台形の浴槽に狭い洗い場があり、木組みで作られた浴槽の底にスノコが敷いてある。塩ビパイプの湯口から先が伸びていて、80%のお湯がそのまま排水溝に捨てられている(もったいない!)。うっすら白濁し青みがかったお湯は適温に調整されており、ゆっくり浸かるには十分な温度だ。この日は夜も遅いのですぐに上がろうと思ったのだがあまりにも気持ちが良すぎて、ついつい30分もお湯に浸かってしまった。湯面から香る硫黄臭も素敵だが、ヌルヌル体にまとわりつくような浴感がすばらしく、体がお湯の中に溶けていってしまうような錯覚に陥ってしまう。あぁ、良いお湯だ。
 帰り際に女将さんとお話をしたのだが、後継者がいないこと。宿泊客が減ってきていて温泉街全体の活気が失われていること。やめる旅館(寿屋、なかむらや)が増えたこと。等、寂しい話が多かった。実際、最近は2、3階建てなのにエレベーターが設置されていることや部屋にウォシュレットつきトイレがある旅館を好む傾向がある。便利さを追求する世の中になっているから仕方がないのかもしれないが、三浦屋やとなりの堀久、向かいの招仙閣などのような昔ながらの古き良き温泉旅館が後世に残されていくというのも大切なことだと思う。われわれ温泉好きは、こういう昔ながらの旅館にどんどん宿泊して活気づけていく必要があるのではないかと真剣に考えさせられた。

H24/6/2


  
こちらが台形の浴槽。ジャスト2人サイズ。  この塩ビパイプ湯口からお湯がたふたふと注がれる。    この管の先からお湯のほとんどがすてられていく。