蔵王温泉(Zao Spa   


施設名 えびや旅館
場 所 山形県山形市蔵王温泉
源泉名 海老屋源泉
泉 質

酸性含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉

温 度 47.5℃ pH 2.0 溶存成分総計 3,736mg/kg
(Al 159.8mg, Fe(2)15.8mg, Cl 442.6mg, HSO4 885.2mg, SO4 1287mg, H2S 13.5mg)
お湯の様子 白濁,白い湯花,硫黄臭,酸味, 適温,かけ流し
料 金 500円 営業時間

 山形市蔵王温泉街メインストリートの上手にある 温泉旅館で,堺屋,山形屋,海老屋と3軒並んでいて、一番奥まった場所にあるのが海老屋である。入り口の左側看板には「えびや旅館」とひらがなで書かれているが、右側にある横書きの看板には「海老屋旅館」と書いてある。

  入口から入って右に階段を上がり,そのまま奥へ進む。さらに奥へ進んだところで階下へ下るとそこが浴室。山形屋もそうだが、廊下が迷路のように入り組んでいて、無銭入浴泥棒が宿に入ったときはきっと迷うであろう造りになっている。浴室にたどり着くとそこには伊勢エビの標本のようなものが飾ってあった。やはり海老屋というだけあって海老の飾りは説得力がある。さて、浴室に入ってみると、手前に内湯があり、奥に露天風呂があるという造りだ。まずは手前の内湯にチャレンジしてみた。白濁したお湯はちょうど良い熱さに調節されていて42℃。誰も浸かっていなかったらしく、浴槽の縁から静かにお湯が溢れているのが見えた。美しすぎます。これを溢れさせて良いのだろうか?という自制心を取っ払い、えいやぁとお湯に浸かってみた。ザバーっと溢れていくお湯で内湯浴室にお湯が大洪水になった。何という贅沢なひとときか。浴室中に湯気が充満し、体の周りを真っ白なお湯が包み込んでくれた。蔵王特有のヌル感があり、ピリッと肌にさし込むような浴感もしっかりある。鼻の奥に入り込んでくる硫黄臭と明礬臭がまた心地良い。これはこれで良いのだが、奥にある露天風呂も気になったので、露天風呂にも浸かってみた。狭いスペースに作られた露天にも白濁のお湯が静かに注がれかけ流されていて、ここも浸かると大洪水になった。外気温のせいか、やや温めの設定だった。友人と待ち合わせがあったため長湯できなかったが、もし時間が許せるならこの露天風呂に出たり入ったりと一時間以上は滞在していたと思う。それだけ良いコンディションだった。
 海老屋といい、山形屋といい、高湯通りにはオススメの旅館が多すぎます。 

H24/5/12


  
小さめの内湯にこぢんまりした石タイル浴槽。白濁のお湯はやや熱めの適温。  注がれる湯口もシンプルで、静かに湯浴み客を待っている。 かけ流されている姿が美しい。

  
こちらが露天風呂。外気温のせいもあって適温の温め。ゆったり入れます。 溢れていく様子が美しい。  廊下にあった伊勢エビの模型。